サイトトップにMV(メインビジュアル)を用いたデザインは今時で格好いいですけど、重くなりがち。
そのためヒーロー画像回りの適切な設定が必要となります。
ここまで「読み込みのタイミング(lazy / eager)」と「表示領域の確保(width / height)」について説明してきました。
今回は、

MV・記事アイキャッチをはじめとするLCP画像の「デコード(描画処理)」の指定を採り上げてみます
なお、
ここは迷う必要ありません。
本稿における問題意識は「LCP画像かそうでないかを問わずdecodingを画一的に考える」という点にもあります。
項目立てはしませんが、その点は記事をお読みいただければ御理解いただけると思います。
decoding=”async”はサイト速度を上げてくれる
この手の記事でよく見かけるのが「サイトを高速表示するためにdecoding=”async”(非同期)を設定しよう」という解説。
まず、言っておきたいのは、

このこと自体は「正しい」です
decoding=”async” の効果:
画像のレンダリング処理を後回しにして、テキストなどの描画を優先する
async属性を設定しておくことで、いわゆるレンダリングブロックが発生しづらくなります。
レンダリングブロックはサイト速度改善の敵。
いかになくすかがサイトを高速にするための鍵です。
私は、サイト高速化にかけては、PageSpeed Insights(PSI)で本番サイトでのスコア100を10年にわたり獲り続けてきました。
現在の難易度がすさまじく高くなったPSIにおいてもです。

その私が言うのですから間違いありません
先述の通り、LCP画像以外であればdecoding=”async”を推奨します。
そして当サイトは、LCP画像であってもdecoding=”async”を設定しています。
decoding=”async”は正義ではない
しかし、その私があえて言います。

decoding=”async”は正義ではありません
なぜならLCP画像にdecoding=”async”を使った場合はデメリットがあるからです。
LCP画像におけるdecoding=”async”のデメリット:
背景や文字の描画(レンダリング)は終わっているのにブラウザが『画像データの展開(デコード)』を後回しにする。その結果、一番主役の巨大な画像だけが一瞬遅れてパッと現れる」という不自然なチラつき(フラッシュ現象)が発生する。
その結果、訪問者のUXを損ねてしまうおそれもあります。
syncとasyncはサイトの性格によって使いわける
「チラつくだけじゃん?」と思われるかもしれません。
個人サイトならそれでいいかもしれません。
読めればいいブログなどはもちろん、アフィリエイトサイトならチラつきよりも高速表示を優先した方がいいと思います。
しかしコーポレートサイトではどうでしょう?
画像表示が遅れてUXを損なわせることはサイトに対する信頼を損なわせる可能性があります。
ひいては企業のブランドイメージそのものを傷つけてしまうかもしれません。
つまり、

サイトの性格によって正解は異なるという話です
当サイトはKUSANAGIを中心とする高速化チューニングが軸です。
だからこそdecoding=”async”を付与するそのものがブランディング戦略に繋がります。
しかし一般的なコーポレートサイトなら、訪問者は企業のPSIスコアを読みに来るわけではありません。
情報を読みに来ます。
ひいては、どんな企業かを知りたくて訪問してくれたわけです。
だったら、それに応じたサイト設計が必要となってくるでしょう。
必ずしもdecoding=”async”が正解ではないといえます。
LCP画像は結局どうするのがいいの?
そこはそれこそサイト制作を受注した会社であり担当者の思想の問題となります。
何が正解とは言い切れませんし、言うべきでもないと思います。
ただ、

あくまで私としては、次のとおり考えます
- 個人サイト:decoding=”async”
- 企業サイト:何も書かない(ブラウザにお任せの auto)、あるいはdecoding=”sync”
企業サイトについては、LCP画像が十分軽量化され、preloadやfetchpriorityなども適切に設定されていることが前提です。
最近のブラウザは賢いですから、任せてしまっても問題は生じづらいと思います。
ただ確実を期したいなら同期デコードを指定します。
まとめ
decoding=”async”をめぐる問題意識は2つ。
- LCP画像かそうでないか
- サイトの性質はいかなるものか
私も相当なサイト高速化オタクだと思いますが。
その私でも闇雲にdecoding=”async”を指定するわけではありません

参考になりましたら幸いです
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