プライム・ストラテジー株式会社が開発したサイト高速化エンジン「WEXAL」。
モバイルファーストインデックス対策が叫ばれる現在、個人&非商用であれば無料で使えることから試してみたいユーザーも多いのではないでしょうか。
私の契約しているConoHa VPSでも無料で使えます。
私は一年前に試して導入を諦めましたが、此度再挑戦することにしました。
まだまだ様子見ですし、私自身の事情は置いておくとしまして……。
重要なのは、一年の間に大きく仕様が変わっていました。
それなのにマニュアルは変更されていません。
これからWEXALを始める方のために、そして私の備忘録を兼ねて。
重要なPSTコマンド2つの変更と注意点を記しておきます。
アイキャッチの画像はKUSANAGIのイメージキャラクター草薙沙耶 ©PRIME STRATEGY
runner
runnerの起動状況が確認できない
こちらは導入する際に必ず読むページ。
(普通はまずPST Managerを使って設定すると思われますので)
「PSTを有効化する」の項目に次の記述があります。
併せて、watchとrunnerが起動していることを確認してください。
しかしPST Managerのダッシュボードにはrunnerの項目がありません。
不思議に思いつつ
# pst runner on
返ってきたのは、
pst runner is not required.
runnerの仕様変更
実はKUSANAGI Premium Edition 2.4.6-1でrunnerについて仕様変更されています。
恐らくこの時じゃないかと思うのですが……。
新機能
・pst-nodejs/pst-strategy/runner/workerをWEXALサービスにリファクタリングしました。
(略)
変更
(略)
・各プロファイル毎に動作していたrunnerは廃止されました。
この結果、runnerコマンドが意味なくなったみたいですね。
ついでにプロファイルにおけるコントロールパネルからも削除されたんじゃないかなと。
ざっくり言うと
uncss
uncssコマンドもなくなっていた
次は「pstコマンド (v2.3.0-対応)」のページを見てみましょう。
uncssというコマンドがあります。
コマンドの説明を同ページから引用します。
※注意※
空白・改行などを取り除くopt_cssに対して、uncssコマンドでは使用されていないセレクタを取り除くより強い最適化を行います。
高速化対策として一度は考えるものの絶対に自分ではやろうと思わない作業。
それを自動でやってくれるというのですからありがたい話。
セッティングを一通り終えてコマンドを実行しました。
#pst uncss
しかし返ってきたのは、
Bad command: pst uncss Try: pst help
種明かしをしますと、runnerの仕様変更の際にuncssもなくなりました。
変更
(略)
・pst AI linklistコマンド、pst uncssコマンドが廃止されました。
uncssの機能はどうなったのか
ではコマンドがなくなったことで、uncssの機能もなくなったのでしょうか?
ここはマニュアルからの推測となりますが。
こちらのページの「css のディレクティブ」。
最適化レベルの箇所に次の記述があります。
デフォルトはWHITESPACE_ONLYです。変更はできません。
恐らく空白を取り除くだけ。
セレクタを取り除く機能はなくなってしまったのでしょう。
ざっくり言うと
マニュアルには載ってるけど使えないよ!
まとめ
恐らくプライムストラテジー社の誰かが本稿を御覧になると思うんですけど。
むしろ、それ以外に需要のない記事かもしれないんですけど。
あるいは私の方が間違っているなら教えてください!