KUSANAGIでWP-CLIとcronを使ってデーターベース最適化を自動化する

本稿ではKUSANAGIでWP-CLIとcronを使ってデーターベース最適化を自動化する方法について記します。

WP-CLIはKUSANAGIに予め入っています。
非常に便利なので使わない手はありません。
さらにOSのcronと組み合わせることでスケジュールに従った自動化が可能になります。
その帰結として、

wp-optimizeなどデータベース管理プラグインを外すことができます

なお、KUSANAGI9のバージョン9.6.1-1で動作確認しています。

天満川鈴 WRITTEN BY 天満川鈴
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WP-CLIについて

WP-CLIとは?

WP-CLIは、

ざっくり言うと、超便利なコマンドラインツールです

コマンドライン一覧を見ればわかりますが色々なことができます。

「KUSANAGI MAGAZINE」でもコラムで採り上げられています。
もっと詳しく知りたい方は読んでみてください。

https://column.prime-strategy.co.jp/archives/column_3785

WP-CLIの一般的な使い方

WP-CLIを動かすには、WordPressをインストールしているフォルダへ移動する必要があります。

$ cd /home/kusanagi/(プロファイル名)/DocumentRoot

移動したらコマンドを叩けばOKです。

CRONについて

cronは、あるコマンドを設定したスケジュール(時間)に従って実行してくれるコマンドです。

ざっくり言うとタイマーです

CRONにはWordPress上で動くWP-cronとUNIX系OSのcronがあります。
KUSANAGIのCentOSやAlmaLinuxもUNIX系OSの一つであり、後者のcronが積まれています。

ここで用いるのは後者。
以下、単に「cron」と呼びます。

前者のWP-cronは記事の投稿予約などで使われます。
ただサーバー負荷やセキュリティ上の問題もあることから、使わないなら機能を止めてしまうこともあります。

WP-CLIとcronを使った自動データベース最適化

WP-CLIのデータベース最適化コマンド

WP-CLIにはデータベース最適化コマンドがあります。

wp db optimize

これをcronに登録することで自動化します。

シェルスクリプトの作成

wpoptimize.shというシェルスクリプトを作ります。
(拡張子さえ.shなら名前は任意)

中身に次の記述をします。(KUSANAGI9の場合)

#!/bin/sh
cd /home/kusanagi/(プロファイル名)/DocumentRoot
/usr/local/bin/php /opt/kusanagi/bin/wp db optimize --allow-root

KUSANAGI8の場合はwpファイルの場所が異なります。

/usr/local/bin/wp

シェルスクリプトをサーバーにアップします。
どこでもいいのですが、ここではプロファイルの下にSHフォルダを作り、その直下にアップロードします。

/home/kusanagi/(プロファイル名)/sh

アップしたら実行権(x)を与えます。
パーミッションを755に設定してください。

シェルスクリプトが動作するかチェックします。
ファイル名がwpoptimize.shの例です。

# /home/kusanagi/(プロファイル名)/sh/wpoptimize.sh

動けば結果が滝のように表示されるのでわかります。
動かない場合は実行権を与え忘れているか記述ミスの可能性が高いです。

cronに設定する

次のコマンドを打ち込みます。

# crontab -e

編集画面が開きますので、次の記述を追加します。
ファイル名がwpoptimize.shの例です。

1 15 * * * (シェルスクリプトのパス)/wpoptimize.sh >>/home/kusanagi/(プロファイル名)/DocumentRoot/wp-content/uploads/wpotimize.log 2>&1

シェルスクリプトのパスは、本稿に従った場合は以下です。

/home/kusanagi/(プロファイル名)/sh

以下、最小限必要な説明のみさせていただきます。

1 15 * * *は「毎日15時1分にデータベース最適化を実行する」です

左端が「分」(0~59)、その隣が「時」(0~23)

自分に合わせて調整してください。
残りの*(アスタリスク)は「日・月・曜日」です。

wpotimize.log 2>&1

これはエラー出力も標準出力ファイルにまとめて出力するという意味。
変更の必要はありません。

動作テスト

とりあえず10分後くらいに設定してみて動くかテストします。
ログに結果が吐き出されていればOKです。

注意点として、ログを見た時、次の記述に驚くかもしれません。

Table does not support optimize, doing recreate + analyze instead

エラーじゃありません。
ちゃんと最適化されてるから大丈夫です。

動かない場合はログファイルをチェックしてみてください。

# less +F /var/log/cron

手掛かりが掴めるかもしれません。

パーミッションエラーが出ている場合は「kusanagi、www、wheel」の各グループに属する作業ユーザーを作ってみてください。
WAFを設定している場合は切ってみてください。

備考 環境による違い

私の環境はKUSANAGI9、WEXAL(PST3.x)、ConoHa VPSです(記事執筆当時)。
それ以外ですと、本稿の記述で動くとは限りません。

もし間違いなく記述も設定も正しいのに動かない場合。
自分と似た環境の方の記事を探して、他の記述を試してみてください。

まとめ

WP-CLIの他の使い方も、今後紹介していくつもりです!

 

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WRITTEN BY

天満川 鈴

未経験からWEB業界に入り、現在はWEBディレクターとして実務に従事。 要件整理・導線設計・コンテンツ構成などを学びながら、日々改善を重ねています。 AIを活用したコンテンツ制作・効率化を強みとし、プロンプト設計を含めた制作フローの最適化にも取り組んでいます。

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