私は以前、Lightningを使っていました。
その経験から同テーマのカスタマイズについて数回にわたり記します。
第一回目は同テーマの特徴(長所・短所)について私見を述べます。
現在ではG3(Generation3)が出ていますが、内部仕様の問題ですので気にせずお読みください。
Lightningは無料版と有料版(Pro)がありますが、特に記していない限りは無料の方を指します。
2016年当時、私がLightningにテーマを変えたきっかけ
当時、私はSimplicityを使っていました。
しかしSimplicity2が出たところ無印とは完全互換ではない。
どうせ一からセッティングし直しならと新しいテーマ探しの旅に出ました。
数時間後。
このテーマきれい!
Lightningっていうんだ!?
当時はBootstrapベースの国産テーマが珍しかった時代でした。
作ってるところも定評ある「BizVektor」のところだし信用できるんじゃない?
ExUnitも便利そうだし、Lightningにしてみる!
先に統合プラグイン「VK All in One Expansion Unit」(ExUnit)をSimplicityで使ってみて、その後テーマもLightningへ移行しました。
Lightningとは?
LightningはBootstrapベースの無料国産WordPressテーマです。
開発は「株式会社ベクトル」。
企業向けテーマとして定評あった「BizVektor」を送り出しています。
公式によるLightningの特徴(セールスポイント)
引用元は全て公式サイトのトップページからです。
いち、100% GPL ライセンス で無料 & 商用利用可だよ
Lightningはホームページ制作の専門の知識がなくても集客に役立つホームページやブログが簡単に作れるように開発された無料のWordPressテーマです。
に、WordPress.org に登録されてるから簡単にインストールできるし品質も信頼してくれていいよ
Lightningは厳しいチェックを通過してWordPress公式ディレクトリに登録されているテーマなので、WordPressの管理画面から無料で簡単にインストールする事ができます。
さん、ビジネスでもブログでも使えるし拡張性は抜群だよ
テーマはシンプルな構成でカスタマイズしやすく、機能は同時開発の多機能プラグインで強力に拡張。今時のビジネスサイトやブログを作る上で必要な機能を網羅。
私からみたLightningの特徴(総論)
総論
公式は「ブログ・ビジネスどちらでも」と謳っています。
もちろんどちらでも使えます。
ただ、Lightningについては「テーマの用途」よりも「テーマの性質」でみた方が適切と思います。
私としては次のように考えます。
向いた人はWordPressを全く知らないか、知り尽くしているかのどちらかじゃないかな
全く知らないならプラグインに頼り切るから、テーマには機能ついてない方がいいし
逆に全て自分で何もかもコーディングできちゃう人にはまっさらな方がカスタマイズの土台になるしね
詳しくは後述します。
ちなみに「その逆」の例。
サイト高速化で知られるKUSANAGIのプライムストラテジー社が使っています。
もはや原型とどめていませんけど辛うじて面影が残っています。
やろうと思えばここまでできる見本です。
私からみたLightningの特徴(各論)
Lightningの長所
テーマ本体に最低限の機能しかついていない
テーマ本体はミニマルな構成。
素の状態だと非常に軽くて速いです。
余計な機能がついていないので1からカスタマイズするならもってこいです。
Bootstrap搭載による外観デザインとカスタマイズ性
ほとんど手を入れなくとも今風のサイトに見えます。
コーポレートサイトとしてはうってつけのテーマでしょう。
スライドショーが予め設置されてるのもGOODです。
充実した関連プラグインの存在
統合プラグイン「VK All in One Expansion Unit」(ExUnit)」をはじめ、関連プラグインが充実しています。
特に重要なのはPRブロックや子ページインデックス。
サイト内の循環を促すための機能ですが、自分でコーディングするのは少々面倒。
プラグインで管理できるのは楽ですしメンテナンス性も高いです。
まとめ
個人ブログなら他にも選択肢があります。
ミニマルなLightningよりもCocoon・Luxeritasなど多機能な他のテーマを使った方が一般的にはいいでしょう。
しかしコーポレートサイトはデザインとメンテナンス性重視。
プラグインに頼る方が楽ですし確実ですし、有力な選択肢の1つになりえます。
Lightningの短所
機能面でのカスタマイズがしづらい
プラグインと組み合わせて使うことが前提になりますから、ある種のお仕着せがましさがあります
コーポレートサイトとして使う場合はコーディングしないでしょうから気にすることはないです。
しかし個人用途で使う場合。
プラグインを使わず自力で全てコーディングする場合はいいのですが。
プラグインとコーディングをあわせて使う、あるいはプラグインの機能をカスタマイズする。
この場合はコーディングがしづらいテーマです。
デザインが単調
長所と逆のことを言っていますが、両立します。
そのままでそれらしく見えるけど、個性はないよね……
外観をカスタマイズしないならLightningを使っていることが一目でわかります。
利用者が増えた今では「没個性」とも言いうるでしょう。
Bootstrap風味のかなり強いデザインですので、思い切ったCSSカスタマイズできる人でないと個性が出しづらいです。
まとめ
長所と短所は表裏一体。
使い手のスキルや用途によって左右されます。
まとめ
Lightningは使い手次第でどうにでも変わる尖ったテーマだと思います。
カスタマイズには向かないと書きましたが、やってやれないことはない。
とことんまでいくなら、先述した通りカスタマイズに向いたテーマとも言い得ます。
あくまで本記事を書いた当時の話ではありますが。
LightningとVK All in One Expansion Unitプラグインを組み合わせて使うと、案外使い勝手が悪いというのが正直なところでした。
なので本プラグインをあてにせず、色々頑張ってみました。
次回から数回にわたり、私の行っていたLightningカスタマイズについて紹介させていただきます